最近、衝撃を受けた本がありました。
「美しい日本のくせ字」
本のタイトル通り、いろんな人のいろんな字が載っている本なのです。
くせ字と言うくらいだから、何となく不格好で、世間でいうところの「汚い字」がたくさん載っている本なのだと思っていたのですが、実際は違いました。

美しい…。

確かに本来の「ひらがな」、「カタカナ」、「漢字」からは大きく外れている文字がたくさんありました。
書道家が怒ってしまいそうな文字たちです。
しかし、それぞれの文字には書き手の美徳と言いますか、くせがありつつも統一感があったわけです。


以前気づいたことですが、文字と言うのは1字1字の綺麗さよりも、文章の中でどのようにバランスが取れているかが大切なのだと思っています。

1字では汚くても、整然とバランスよく配置されていれば綺麗な文字になるというわけ。不思議ですね。

この本に載っている文字の書き手はそのバランス感覚が優れている人が多かった。
見てて心地の良い文字の羅列でした。


その中でもひときわ輝いていたのが「稲川淳二」の字。
そう。「こわいなー、こわいなー」の人です。

彼はどうやら工業デザインを職業としてやっていたらしく、バーコードの読み取り器のデザインをしたのも稲川氏らしい。すごいな。
彼の字はそんな工業デザイナーとしての美徳があるんでしょうね。
非常に美しい。
まるで活字のような字。
稲川淳二の文字

これってどのように書いているのか非常に気になります。
文字を書く際に力をどれくらい入れているのか、筆記速度も気になりますね。


惚れ惚れとして眺めていたわけですが、影響を受けやすい私です。
あのような文字を書きたい。そんなくだらないことを思ってしまったのですね。

という訳で、細字ボールペンを購入。
稲川氏はハイテックCがお気に入りということでしたが、私はシグノ派なのでシグノの0.28㎜を。


買ったはいいんですけどね。やっぱり彼のような文字を書くのは無理。
どれくらい時間をかけてこのフォントにたどり着いたのだろう…。

その代わり、私も自分に合ったフォントを見つけました。
縦長活字型。
IMG_2656

これは個人的に書きやすいうえ、整然と揃っている感じが好きです。
しばらくはこの文字で過ごそう。

それにしても稲川淳二の字は美しい。

他にも髭文字ってのも好きでした。いやいや、「美しい日本のくせ字」は素敵な本です。

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